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中小企業診断士×パーソナルトレーナーの中村亮太です。
私たちの体は、日々さまざまな活動を当たり前のように行っています。呼吸をする、食べ物を消化する、体を動かす、考え事をする――これらは全て、体内で複雑な化学反応や機能が連携して行われることで成り立っています。そんな当たり前を当たり前にしてくれる影の立役者が、「ビタミン」です。
ビタミンは、炭水化物やタンパク質、脂質のように体のエネルギー源になったり、体そのものを作る“材料”になるわけではありません。しかし、こうした栄養素が体内で正しく利用されるため、そして体のさまざまな機能がスムーズに働くために、ビタミンは触媒や潤滑油のような役割を果たしています。
ほとんどのビタミンは、体内で自分自身で作り出すことができなかったり、作れたとしても必要量には全く足りません。だからこそ、食事など外部から意識して摂取することが、健康を維持する上で非常に重要になってきます。
ビタミンが不足すると、体の機能がうまく働かなくなり、さまざまな不調や病気のリスクが高まってしまいます。逆に、しっかりビタミンを摂ることで、日々の健康はもちろん、体のパフォーマンスアップや将来の病気予防にも繋がっていきます。
ここでは、あなたの健康を根底から支える主要なビタミンたちの素晴らしい働きについて、徹底解説していきます。
パワフルな抗酸化力と美肌の味方:ビタミンC

ビタミンCは、もっとも馴染み深いビタミンかもしれません。
その働きは非常に幅広く、なかでも特に注目したいのが「強力な抗酸化作用」です。私たちの体は、活動する中で「活性酸素」という物質を生み出します。活性酸素は体を守る働きもある一方で、増えすぎると細胞を傷つけ、老化や様々な病気の原因になる「酸化ストレス」を引き起こします。ビタミンCは、この酸化ストレスから体を守る“最前線の戦士”として活躍してくれます。
また、ビタミンCはコラーゲンというタンパク質を作る上でも必要不可欠な存在です。コラーゲンは皮膚のハリや弾力を保つだけでなく、血管や骨、腱、関節など体のあらゆる結合組織を作る主要な成分です。ビタミンCをしっかり摂ることで、これらの組織を健康に保つことができるため、美肌だけでなく全身の健康維持にも繋がります。
さらに、ビタミンCは免疫機能をサポートする重要な役割も担っています。白血球の働きを助けたり、ウイルスの増殖を抑えたりすることで、風邪などの感染症にかかりにくくしたり、症状を軽くしたりする効果が期待できます。
スポーツやトレーニングをする方にとっても、ビタミンCはパフォーマンス向上やリカバリーをサポートしてくれる大切な栄養素。激しい運動で発生する活性酸素から筋肉や体を守り、疲労回復を助ける働きが期待されています。
日本人が一日に推奨されているビタミンCの量は100mgですが、これは欠乏症を防ぐ最低限の量です。抗酸化作用やパフォーマンスアップなど積極的な健康効果を期待する場合は、1000mg以上の摂取が推奨されることも多くあります。
ビタミンCはイチゴや柑橘類、キウイフルーツなどの果物や、ブロッコリー、ピーマンなどの野菜に豊富に含まれています。
水溶性ビタミンなので体に溜まりにくく、一度に大量に摂るよりも、数回に分けてこまめに摂取した方が吸収効率が良いと言われています。
骨の健康を守り、免疫にも関わる:ビタミンD

ビタミンDは「骨を強くするビタミン」として知られていますが、その役割はそれだけにとどまりません。最もよく知られている働きは、カルシウムとリンの吸収を促進することです。これらのミネラルは骨や歯の主要な成分であり、ビタミンDがしっかり働くことで、丈夫な骨や歯を作り維持することができます。特に高齢者の骨粗しょう症の予防には欠かせないビタミンです。
近年では、ビタミンDが免疫機能の調整にも重要な役割を果たしていることが明らかになってきています。免疫細胞の働きをサポートしたり、過剰な免疫反応を抑えたりすることで、体を正常な状態に保つのを助けてくれます。
ビタミンDのユニークなポイントは、食事から摂取できるだけでなく、日光を浴びることで私たちの皮膚でも作られるということ。現代の生活は室内で過ごす時間が長くなりがちで、紫外線対策も徹底している方が多いため、日光によるビタミンD生成が不足しがちです。
ビタミンDは、魚介類(特に鮭やサバなど脂の多い魚)やきのこ類に多く含まれています。日本人の成人が一日に必要とされるビタミンDの推奨量は8.5μg(340IU)ですが、国や研究によってはさらに高い摂取量が推奨されている場合もあります。耐容上限量は100μg(4000IU)とされています。日照時間の少ない季節や地域、日光をあまり浴びない方は、食事やサプリメントからの摂取を意識しましょう。
エネルギーを作り出す体の原動力:ビタミンB群

ビタミンB群は、B1(チアミン)、B2(リボフラビン)、ナイアシン、パントテン酸、B6(ピリドキシン)、B12(コバラミン)、葉酸、ビオチンの8種類を指します。それぞれ違う働きを持ちながらも、お互いに連携し合いながら体の中で活躍しています。
最大の特徴は、エネルギー代謝に欠かせない「補酵素」としての働きです。炭水化物、タンパク質、脂質を体内でエネルギーに変換する際、B群のさまざまなメンバーが酵素の働きをサポートしています。
特にB1は糖質からのエネルギー産生に深く関わっていて、不足するとだるさや疲労感が強くなります。
B群は、神経系の健康や精神の安定にも関わっています。B6は神経伝達物質の合成、B12と葉酸は神経細胞の維持に必要です。不足するとイライラしたり集中力が低下したり、手足のしびれが現れることもあります。
また、B6はアミノ酸やタンパク質の代謝、葉酸とB12は赤血球の生成にも重要です。不足すると貧血になりやすくなります。ビオチンは、糖質・脂質・アミノ酸代謝だけでなく、皮膚や髪、爪の健康維持にも役立っています。
ビタミンB群は、肉類、魚類、穀類、豆類、野菜類、乳製品などに広く含まれています。ただし、水溶性なので体内に蓄積されにくく、毎日の食事からバランスよく摂取することが理想です。インスタント食品や加工食品ばかりだと不足しやすくなるため、食事のバリエーションを意識することが大切です。
視覚と皮膚・粘膜の健康を守る:ビタミンA

ビタミンAは、私たちの視覚にとって非常に重要なビタミンです。特に暗い場所で物を見る力(夜間視力)に関わる「ロドプシン」という色素を作るために不可欠。不足すると、暗い場所で物が見えにくくなる「夜盲症」の原因になります。
また、ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を保つ働きもあり、皮膚や呼吸器、消化器など体の上皮細胞が正常に分化・機能するために必要です。これによって、体を病原菌などから守るバリア機能も維持されます。免疫機能の維持にも関与していることがわかっています。
ビタミンAは、レバーやうなぎなどの動物性食品には「レチノール」として、緑黄色野菜には「β-カロテン」として含まれており、体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。β-カロテン自体にも強い抗酸化作用があり、健康維持に役立ちます。
若々しさと血行促進に:ビタミンE

ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、細胞膜の脂質が酸化されるのを防ぐ働きに優れています。これにより、細胞が酸化ダメージから守られ、体の老化を防ぐアンチエイジング効果が期待されています。
また、ビタミンEには血行を促進する働きもあり、血管の健康を保ち、体の隅々まで酸素や栄養素を運ぶサポートをしてくれます。これが冷え性や肩こりの改善にも繋がると考えられています。
ビタミンEは、植物油(特に大豆油やひまわり油)、ナッツ類、種実類に豊富に含まれています。日本の成人の一日推奨量は男性で6.0mg、女性で6.5mg。脂溶性ビタミンなので、油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。
血液と骨の健康に不可欠:ビタミンK

ビタミンKは、怪我をした時に血を固めるために欠かせない血液凝固のビタミンです。血液を固めるための因子が正常に働くために必要で、不足すると出血が止まりにくくなります。
また、ビタミンKは骨の健康維持にも大切な役割があります。カルシウムを骨に沈着させるためのタンパク質(オステオカルシンなど)を活性化し、骨を丈夫にする働きを持っています。特にビタミンK2(メナキノン)は骨粗しょう症の予防や治療にも有効と考えられています。
ビタミンKは納豆に特に多く含まれており、ほうれん草や小松菜などの緑黄色野菜にも豊富です。成人男女ともに一日の推奨量は65μg。腸内細菌でも一部は作られますが、必要量を十分に満たすにはやはり食事からの摂取が大切です。
適切なビタミン摂取のために

これまで見てきたように、それぞれのビタミンは私たちの体の中で多様かつ重要な働きをしています。これらのビタミンをしっかり摂るためには、まずはバランスの取れた食事を基本にすることが大切です。さまざまな食品を組み合わせることで、幅広いビタミンを効率良く摂取することができます。
しかし、忙しい現代生活では、食事が偏ったり、野菜や果物を食べる機会が減ったりしがちです。食品に含まれるビタミンの量自体が減っていたり、調理方法によって失われたりすることもあります。
食事だけで十分なビタミン摂取が難しい場合や、特定の目的(トレーニング効果UP、免疫強化など)がある時には、サプリメントを活用するのも良い選択肢です。ただし、サプリメントを選ぶ際は、自分の目的や体の状態に合ったものを選び、必要以上に摂取しないよう注意しましょう。ビタミンの中には、過剰に摂ると体に悪影響を及ぼすものもあるので、不安な場合は専門家や医師に相談してください。
まとめ
ビタミンは、私たちの体が健康的に活動するために欠かせない、小さいけれども非常に重要な栄養素です。エネルギーを生み出し、体を病気から守り、骨や肌、神経や精神の健康まで、実に多岐にわたる働きをしています。
毎日忙しく過ごす中でも、自分の食事を少し立ち止まって見直し、必要なビタミンが足りているかをチェックしてみましょう。色とりどりの野菜や果物、さまざまな種類の肉や魚、穀類などをバランス良く食べること。そして、必要に応じてサプリメントを賢く活用すること。こうした積み重ねが、あなたの健康を根底から支え、毎日を元気にイキイキと過ごす力になります。
ぜひ今日から、ビタミンを意識した食生活を始めてみてください!
筋肉は裏切らない。あなたの努力も裏切らない!
最後までお読みいただきありがとうございました!

