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中小企業診断士×パーソナルトレーナーの中村亮太です!
「脂質は控えた方がいい」「塩分はダメ」「炭水化物もなるべく減らしましょう」――ダイエットや健康の話になると、“これは体に悪いからダメ”“あれも控えたほうがいい”といった話題、耳にしませんか?
最近は「良い脂質を選ぼう」「悪い脂質は避けよう」といったフレーズも耳にします。
でも本当に、その“良い”“悪い”はハッキリと分けられるものなのでしょうか?
そもそも私たちの体は、そんな単純なルールだけで健康が決まるのでしょうか?
今回の記事では、そんな素朴な疑問からスタートして、脂質について少し深く考えてみたいと思います。
「体に本当に必要な脂質の知識」を、一緒にアップデートしてみませんか?
良い脂質・悪い脂質は本当にあるのか?

健康情報やダイエット記事で「良い脂質を積極的に」「悪い脂質は避けましょう」という表現をよく見かけますよね。でも、その「良い」「悪い」って、本当に科学的に明確な線引きがあるのでしょうか?
結論:「良い脂質」「悪い脂質」は“ほぼ存在しない”
いきなり結論です。そもそも、どんな脂質にもメリットとデメリットがあり、必要量や使い道が異なるだけ。
実際は「この脂質だけが正義!」というものはありません。逆に、良いとされる脂質も摂り過ぎれば当然リスクが生じます。
一般的に“良い脂質”と呼ばれているものは「不足しやすく補うべき脂質」、
“悪い脂質”は「過剰摂取しやすい脂質」という整理に過ぎません。
(塩分だって体にとって重要なミネラルですし、炭水化物は体にとってのメインエネルギーです)
たしかに、現代の多くの人にとって過剰摂取しがちという統計データなどがある以上は、単純なメッセージでわかりやすい発信が大事な場面もあります。
ただ、健康リテラシーで1つ上のレベルにいくのであれば、“良い/悪い”という単純なラベルを外して、あくまでバランスと目的に注目するようにしましょう。
脂質の5つの正体と役割

脂質とひと口に言っても、体内ではさまざまな形と役割で存在しています。主なものは次の5つです。
- 脂肪酸:脂質の中で最も効率の良いエネルギー源。1gで9kcalと高エネルギー。
- 中性脂肪:エネルギーを蓄える貯蔵庫。体脂肪としてストックされます。
- コレステロール:ホルモンや細胞膜の材料。テストステロンなど性ホルモン生成にも必須。
- リン脂質:細胞膜の主成分。体の細胞が健康に機能するために不可欠。
- 糖脂質:リン脂質同様、細胞膜の一部として機能。
以上の役割でわかるとおり、これらはどれも、私たちの健康や生命活動に絶対に必要なものです。
「脂質=悪」というイメージを見直すために参考にしていただければと思います。
脂肪酸の種類と特徴

脂肪酸は大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分かれます。
さらに不飽和脂肪酸は「一価不飽和脂肪酸(オメガ9)」と「多価不飽和脂肪酸(オメガ6・オメガ3)」に分類されます。
飽和脂肪酸
- 肉やバター、チーズなど動物性食品に多い。
- エネルギー源&体脂肪として蓄積しやすい。
- 摂りすぎは生活習慣病リスクになる一方、「エネルギー貯蔵」「化学的に安定(酸化しにくい)」というメリットも。
一価不飽和脂肪酸(オメガ9)
- オリーブオイルやアボカドなどに多い。
- コレステロールのコントロール、動脈硬化リスクの軽減が期待。
- 摂りすぎもアレルギーのリスクなどに注意。
多価不飽和脂肪酸(オメガ6・オメガ3)
- サラダ油、青魚、アマニ油、エゴマ油など。
- 必須脂肪酸=体内で作れず、食事から必ず摂取が必要。
- オメガ3は「炎症抑制」「脳機能改善」など注目の効果。
- オメガ6は現代人は摂り過ぎになりやすい。
ポイント
“良い脂質”とされるオメガ3も、過剰摂取は体脂肪増加の原因になります。
一方で飽和脂肪酸も「少量は必須」。大切なのは全体のバランスです。
例外:注意すべき脂質「トランス脂肪酸」

唯一「極力避けたい脂質」として挙げられるのがトランス脂肪酸です。
- マーガリンやショートニングなど加工油脂に多く含まれる(某ファストフードチェーン店のフライドポテトにも非常に多く含まれる)
- 動脈硬化やアレルギー、心疾患リスクを高める可能性が高い
- 日本の食品事情では大量摂取のリスクは減ってきているが、加工食品の取り過ぎには注意
どれくらい・どんなバランスで摂るのが理想?

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」より、
- 総カロリーの20〜30%を脂質から摂取
- 飽和脂肪酸は総カロリーの7%未満に
- オメガ6:約11g/日(成人男性)
- オメガ3:約2g/日(成人男性)
加えて、脂肪酸の理想的な割合は「飽和:一価不飽和:多価不飽和=3:4:3」が推奨されます。
具体例
1日1500kcalの場合:
- 脂質(20%):約33g(300kcal)
- 飽和脂肪酸:約10g以下
- オメガ3:2g目安(青魚1切れ程度/日)
多価不飽和脂肪酸(特にオメガ3)は不足しやすいため、魚やアマニ油、エゴマ油などを意識的に取り入れるのがおすすめです。
まとめ:脂質はバランスとパーソナライズが大事

- 脂質は身体活動・健康維持に欠かせない
- 「良い脂質」「悪い脂質」というラベルはシンプルすぎる
- 各脂質の特徴と役割を理解し、バランスを意識して摂取することが最重要
- トランス脂肪酸だけは極力避ける
- 生活環境・遺伝・体質によって最適なバランスは異なるため、自分に合った脂質バランスを探ることも大切
筋肉は裏切らない。あなたの努力も裏切らない!
読んでいただきありがとうございました!また読みに来てください!

